例題
自然界のホウ素には,相対質量10.0の10B原子が20.0%,相対質量11.0の11B原子が80.0%含まれているものとして,ホウ素の原子量を有効数字2桁で求めよ。
10.0×0.200+11.0×0.800 = 10.8 ≒ 11
【分子量・式量】
CO2やH2Oなどの分子からなる物質の相対質量を〔 分子量 〕という。またNaClやCa(OH)2などのイオンからなる物質の相対質量を〔 式量 〕という。分子量や式量は分子式や組成式に含まれている元素の原子量の総和となる。このとき用いられる原子量は与えられる。
例)CO2,H2Oの分子量 原子量:H=1.0,C=12,O=16
CO2の分子量 = Cの原子量 + Oの原子量×2 = 12+16×2 = 44
H2Oの分子量 = Hの原子量×2 + Oの原子量= 1.0×2+16 = 18
例)NaCl,Ca(OH)2の式量 原子量:H=1.0,O=16,Na=23,Cl=35.5,Ca=40
NaClの式量 = 23+35.5 = 58.5
Ca(OH)2の式量 = 40+(16+1.0)×2 = 74
例題 次の物質,イオンの分子量または式量を求めよ。
原子量 H=1.0,C=12,N=14,O=16,S=32,Na=23,Al=27,S=32,Cl=35.5 ,Fe=56
(1) 硫酸H2SO4 (2) グルコースC6H12O6 (3) 鉄Fe (4) 硫化物イオンS2−
(5) アンモニウムイオンNH4+ (6) 硝酸イオンNO3− (7) 硫酸アルミニウムAl2(SO4)3
(8) 炭酸水素ナトリウムNaHCO3
(1) 98 (2) 180 (3) 56 (4) 32 (5) 18 (6) 62 (7) 342 (8) 84
イオンの+,−は考えなくてよい。
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